つらいできごと

今月の目標貯金額のために倹約しなきゃ、お金がないっとピリピリしていたのに、
それしかなかったからという理由があるといえ、ミキハウスの五千円の甚兵衛を購入したら、とっても気分が華やいできた

「子供のために五千円もするブランド品を買ってやれる家庭」
という満足が、私の日々の悩みの根底にある我が家が同世代の家庭の平均より貧しく見窄らしい家庭なんじゃないかという不安を紛らせたからだと思う。

ブランド品を身につけたところで、値打ちがあるのはそのブランド品で購入した本人じゃない。だからブランド品なんて買わない、というのが若い頃の信条だったのに
年を取ったこと、自信がなくなったこと、外見のための消費が好きでないこと、蓄財がないと不安な性格
なのに周囲に耐久消費財や美容服飾、娯楽への消費を惜しみなくする人々が集まっており、その人達との付き合いが必須なこと。
彼らと自分は違うと思っていても、表面的な、感覚的なことが日々年々重なって、胃が痛くなるほどのストレスになっている

表面だけの華やかさ、そう分かっていてさえ縋りたくなるほど、自分の無力さや自信のなさを感じてきているのだろう。けれど、本質の醒めた部分が邪魔して、浪費の方向にはどうしても行けない。そのジレンマが苦しいのだ。
早く子供が成長して、互いの財布の中身を探り合うような親同士の付き合い、近所付き合い、全て逃れられたら自足した自分を取り戻せる。そう期待したい